【例文10選】自己PR動画1分で差がつく!大学生向け完全ガイド

ライター

田中美咲(人事コンサルタント)

大手企業の人事部門で15年以上のキャリアを持つ。新卒採用から中途採用まで幅広い採用業務を経験し、現在は人事コンサルタントとして企業の採用戦略立案や面接官トレーニングを手がける。特に、応募者の潜在能力を見抜く面接技法に定評がある。

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大手企業の人事部門で15年以上のキャリアを持つ。新卒採用から中途採用まで幅広い採用業務を経験し、現在は人事コンサルタントとして企業の採用戦略立案や面接官トレーニングを手がける。特に、応募者の潜在能力を見抜く面接技法に定評がある。

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📖 この記事はこんな人におすすめ

・自己PR動画で何を話せばいいか分からない就活生

・1分間で自分の魅力を効果的に伝えたい大学生

・具体的な自己PR動画の例文を知りたい方

・撮影や構成のコツを学びたい学生

・面接官の心を掴む自己PRを作りたい方

「自己PR動画って、何話せばいいの?」「1分で自分のこと、ちゃんと伝わるかな…」就活生のあなた、そう思っていませんか? この記事では、1分という限られた時間の中で、あなたの魅力を最大限に伝えるための自己PR動画の作り方を徹底解説!大学生の皆さんが経験する様々なエピソードを基にした例文を10個以上紹介し、構成や話し方のコツまで、分かりやすくお伝えします。この記事を読めば、自信を持って自己PR動画を作成し、面接官の心を掴むことができるでしょう!

大学生向け 自己PR動画 例文集


ここからは、大学生の皆さんが経験する様々なエピソードを基にした自己PR動画の例文を紹介します。アルバイト、サークル活動、学業など、身近な経験からあなたの強みを効果的にアピールする方法を見ていきましょう。

アルバイト経験

アルバイト経験は、社会人としての基礎的なスキルをアピールする絶好の機会です。特に接客業やサービス業では「傾聴力」「問題解決力」、塾講師であれば「分かりやすく伝える力」や「忍耐力」などが培われます。具体的なエピソードを交えながら、どのように課題を乗り越え、成果を出したかを伝えましょう。

「私はカフェでのアルバイトを通じて、お客様のニーズを汲み取る『傾聴力』を培いました。ある時、常連のお客様がいつもと違う様子で、何を求めているか言葉にできないことがありました。そこで私は、普段の注文や表情から『疲れているのではないか』と推測し、おすすめのドリンクを提案。結果、『まさにこれが飲みたかった!ありがとう』と喜んでいただけました。この経験から、相手の状況を察し、先回りして行動する力が身についたと確信しています。貴社でもお客様の声に耳を傾け、期待を超えるサービスを提供することで貢献したいです。」

サークル活動

サークル活動では、個人の能力だけでなく「チームワーク」や「リーダーシップ」をアピールできます。イベント企画や運営、メンバーとの協力体制など、具体的なエピソードを盛り込むことで、あなたの協調性や実行力を効果的に伝えられます。

「私は大学のフットサルサークルで副代表を務め、『チームをまとめるリーダーシップ』を発揮しました。新入生歓迎イベントの企画では、メンバー間の意見の対立がありましたが、全員の意見を丁寧に聞き、それぞれの良い点を組み合わせる提案をすることで、最終的に全員が納得する企画にまとめ上げました。結果、例年以上の新入生が加入し、サークルの活性化に貢献できました。この経験で培った調整力と実行力を活かし、貴社でもチームの一員として目標達成に貢献したいです。」

学業

学業における自己PRは、単に良い成績を収めたという事実だけでなく、その過程で培った「探求心」「論理的思考力」「分析力」などを伝えることが重要です。特に、困難な課題にどのように取り組み、どのような解決策を見出したのかを具体的に説明しましょう。

「私は経済学部のゼミで、『地域経済の活性化』というテーマに取り組み、『論理的思考力』と『分析力』を磨きました。特に、地方都市の商店街活性化プロジェクトでは、現地調査とアンケート結果から課題を抽出し、データに基づいた具体的な改善策を提案。教授からも高い評価をいただきました。この経験を通じて、複雑な問題を多角的に分析し、具体的な解決策を導き出す力を養いました。貴社においても、課題解決に貢献できる人材として尽力いたします。」

ボランティア活動

ボランティア活動は、あなたの「社会貢献意欲」「共感力」「行動力」を示す良い機会です。どのような社会課題に関心を持ち、その解決のためにどのような行動を起こしたのか、そしてその経験から何を学んだのかを具体的に伝えましょう。

「私は地域の清掃ボランティアに2年間継続して参加し、『主体性』と『行動力』を培いました。活動当初は指示された場所を清掃するだけでしたが、より効率的にゴミを回収するため、参加者同士で役割分担を提案したり、SNSで活動の様子を発信して新たな参加者を募ったりしました。結果、活動への参加者が増え、清掃範囲も拡大。この経験から、自ら課題を見つけて行動することの重要性を学びました。貴社でも、積極的に業務改善に取り組み、貢献していきたいと考えております。」

留学経験

留学経験は、「語学力」はもちろんのこと、「異文化理解力」「適応力」「問題解決能力」など、グローバルな視点と柔軟な対応力をアピールできます。異文化の中で直面した困難と、それをどう乗り越えたのかを具体的に話すことで、あなたの成長力を示しましょう。

「私は1年間のカナダ留学を通じて、『異文化適応力』と『問題解決能力』を身につけました。当初は言語の壁や文化の違いに戸惑うこともありましたが、積極的に現地の学生と交流し、異なる意見を持つ人々とも協力する姿勢を心がけました。特に、グループプロジェクトでは文化的な背景の違いから意見が衝突しましたが、お互いの意見を尊重し、共通の目標に向かって調整することで成功に導きました。この経験で培った多様な価値観を受け入れる力を活かし、貴社のグローバルビジネスに貢献したいです。」

研究活動

卒業論文や研究室での活動は、「課題発見力」「分析力」「仮説検証能力」「専門性」をアピールする絶好の機会です。研究テーマを選んだ理由、どのようなプロセスで研究を進め、どのような成果や学びを得たのかを具体的に伝えましょう。

「私は大学の研究室で、〇〇に関する研究に没頭し、『課題発見力』と『分析力』を磨きました。特に、既存の研究では見過ごされがちだったデータに着目し、新たな仮説を立てて検証。何度もの試行錯誤の末、これまでとは異なる視点から解決策を導き出すことに成功し、学会で発表する機会もいただきました。この経験を通じて、粘り強く探求し、論理的に課題を解決する力を養いました。貴社においても、この探求心と分析力を活かし、新たな価値創造に貢献したいです。」

インターンシップ

インターンシップでの実務経験は、「実践力」「企業理解」「成長意欲」をアピールする上で非常に有効です。どのような業務に取り組み、チームの中でどのような役割を担い、どのような成果を上げたのかを具体的に説明しましょう。

「私は〇〇社の長期インターンシップに参加し、営業アシスタントとして『実践力』と『顧客志向』を培いました。お客様へのヒアリングを通じて潜在的なニーズを特定し、社員の方と連携して最適なソリューションを提案する業務を担当。提案資料の作成では、お客様目線で分かりやすい表現を心がけ、結果として商談成立に貢献できました。この経験から、お客様の課題解決に貢献することの喜びを実感しました。貴社でも、お客様に寄り添い、真の課題解決に貢献できる人材として成長していきたいです。」

プロジェクト活動

学内外のプロジェクト活動は、「企画力」「実行力」「チームマネジメント」「目標達成力」を示す良い機会です。どのような目的でプロジェクトを立ち上げ、どのような役割を担い、どのような困難を乗り越えて目標を達成したのかを具体的に伝えましょう。

「私は大学祭実行委員会の企画担当として、『企画力』と『実行力』を発揮しました。例年よりも来場者数を増やすという目標に対し、SNSを活用した広報戦略と、学生参加型の新しい企画を立案。メンバーを巻き込み、細かなスケジュール管理と進捗確認を徹底することで、目標を大きく上回る来場者数を達成できました。この経験で培った、目標達成に向けた企画力と実行力を活かし、貴社の事業を成功に導く一員として貢献したいです。」

資格取得

資格取得は、「目標設定力」「計画性」「継続力」「専門性」をアピールする上で効果的です。なぜその資格を取得しようと思ったのか、どのような計画を立て、どのように学習を進め、どのような困難を乗り越えたのかを具体的に伝えましょう。

「私は大学3年次に、〇〇の資格取得に挑戦し、『目標設定力』と『継続力』を培いました。当初は専門知識の習得に苦戦しましたが、毎日30分は必ず学習時間を確保し、弱点克服のため過去問を徹底的に分析しました。結果、独学で難関資格に合格することができました。この経験を通じて、明確な目標に向かって努力を継続する重要性を学びました。貴社でも、常に学び続ける姿勢を持ち、専門性を高めて貢献していきたいです。」

問題解決力

日常生活、学業、アルバイトなどで直面した問題に対し、どのように分析し、解決策を考案・実行したかをアピールすることで、あなたの「問題解決力」を示すことができます。

「私は所属するテニスサークルで、練習参加率の低下という問題に直面しました。そこで、原因を分析するためメンバー全員にアンケートを実施。結果、『練習メニューが単調』という声が多いことが判明しました。この課題に対し、私はメンバーの意見を取り入れた新しい練習メニューを複数考案し、週ごとに変更する提案をしました。結果、練習参加率は20%向上し、サークル全体のモチベーションアップに繋がりました。この経験から、課題を正確に把握し、具体的な解決策を実行する力を養いました。貴社においても、現状維持ではなく常に改善策を考え、貢献していきたいです。」

自己PR動画作成のポイント


自己PR動画は、単に内容を話すだけでなく、あなたの「人となり」を伝える大切なツールです。面接官は、話す内容はもちろん、表情や声のトーン、身振り手振り、そして動画全体の印象から、あなたの個性や潜在能力を読み取ろうとしています。ここでは、好印象を与える自己PR動画を作成するためのポイントを具体的に解説します。

話す内容

自己PR動画で話す内容は、あなたの魅力を最大限に引き出すための土台となります。まず最も重要なのは、結論から先に話す「結論ファースト」を徹底することです。これにより、聞き手は動画の冒頭で最も伝えたいメッセージを理解でき、その後の具体的なエピソードがより印象的に響きます。エピソードは、あなたの強みが発揮された具体的な体験談を盛り込み、どのような課題に直面し、どのように解決したのかを具体的に描写しましょう。また、複数の強みを羅列するのではなく、アピールポイントを一つに絞り込み、深く掘り下げることで、採用担当者の記憶に残りやすくなります。

表情と声のトーン

自己PR動画では、非言語コミュニケーションが非常に重要です。あなたの表情や声のトーンは、メッセージの内容と同じくらい、あるいはそれ以上にあなたの印象を左右します。

📋 表情・声のチェックポイント

  • 笑顔: 常に明るく、自然な笑顔を心がけましょう。笑顔は親しみやすさやポジティブな印象を与え、あなたの話に引き込む効果があります。
  • アイコンタクト: カメラのレンズをまっすぐ見つめることで、面接官と直接話しているかのようなアイコンタクトが生まれます。これにより、誠実さや自信をアピールできます。
  • 声の大きさ・トーン: 聞き取りやすい声の大きさで、ハキハキと話しましょう。明るく、少し高めのトーンを意識すると、活発でポジティブな印象を与えられます。
  • 口癖の抑制: 「えー」「あのー」といった口癖は、自信がないように聞こえたり、話のリズムを妨げたりする可能性があります。意識的に減らす練習をしましょう。

身振り手振り

身振り手振りは、あなたの話に躍動感を与え、メッセージを強調する効果があります。ただし、あくまで自然で、内容を補完する程度に留めることが大切です。例えば、数字を話す際に指で数を示したり、広がりを表現する際に手を広げたりするなど、話の内容と連動した動きは効果的です。しかし、過度な身振り手振りや、落ち着きのない動きは、かえって視聴者の集中を妨げ、逆効果になる可能性があります。鏡の前で練習し、最も効果的で自然な動きを見つけましょう。

撮影環境

自己PR動画の質は、撮影環境によって大きく左右されます。細部にまで気を配ることで、あなたの魅力を最大限に引き出す動画を作成できます。

☑️ 撮影環境チェックリスト

  • 背景: 清潔感があり、シンプルな背景を選びましょう。白い壁や無地のカーテンなどがおすすめです。余計なものが映り込まず、あなたが主役になる空間を演出します。
  • 明るさ: 顔が明るく見えるように、照明を工夫しましょう。自然光が入る窓際や、リングライトなどの照明器具を活用すると、表情がはっきりと映り、健康的で明るい印象を与えられます。
  • 音声: クリアな音声を確保するために、静かな場所で撮影しましょう。エアコンの音や外部の騒音が入らないように注意し、可能であればマイクを使用すると、より聞き取りやすい動画になります。
  • 服装: 企業の雰囲気に合わせた清潔感のある服装を選びましょう。スーツやビジネスカジュアルが一般的です。派手すぎる色や柄は避け、顔色が明るく見える色を選ぶと良いでしょう。
  • カメラアングル: バストアップ(胸から上)またはミディアムショット(腰から上)がおすすめです。カメラは目線の高さに設定し、少し上から見下ろすようなアングルは避けましょう。

自己PR動画のNG例と改善策


自己PR動画は、あなたの個性や強みをアピールする絶好の機会ですが、いくつか注意すべきNGポイントがあります。ここでは、多くの学生が陥りやすい失敗例とその改善策を具体的に解説します。

抽象的な表現

「努力しました」「頑張りました」といった抽象的な表現は、面接官にあなたの具体的な行動や成果を伝えることができません。これでは、他の候補者との差別化も難しくなってしまいます。

💡 改善策

具体的な行動、成果、数字、固有名詞などを盛り込み、エピソードを具体的に描写しましょう。「〇〇のアルバイトで、お客様満足度を△%向上させました」「〇〇プロジェクトで、リーダーとして××の課題を解決しました」のように、誰が聞いても情景が浮かぶように説明することで、あなたの強みがより明確に伝わります。

話が長すぎる

1分という限られた時間の中で、伝えたいことを全て詰め込もうとして、話が長くなってしまうケースも少なくありません。焦って早口になったり、要点が不明瞭になったりすると、かえって逆効果です。

💡 改善策

まずは伝えたいエピソードを一つに絞り、PREP法(結論→理由→具体例→結論)を活用して構成を練りましょう。各パートの文字数目安を設定し、実際に声に出して時間を測りながら調整することが重要です。無駄な情報を削ぎ落とし、簡潔にまとめることを意識してください。

自慢話になっている

自身の成果や能力を羅列するだけの自己PRは、単なる自慢話に聞こえてしまいがちです。企業が知りたいのは、あなたがその経験から何を学び、入社後にどう貢献してくれるかという点です。

💡 改善策

経験から得た学びや、その強みを企業でどのように活かしたいのかという貢献意欲、入社後の具体的な展望までを伝えるようにしましょう。「この経験を通じて培った〇〇という強みを活かし、貴社で△△に貢献したいと考えております」といった形で、企業目線でのアピールを心がけることが大切です。

企業との関連性がない

企業の求める人物像や業務内容と関連性の低いエピソードを選んでしまうと、「なぜこの会社で働きたいのか」という熱意が伝わりにくくなります。採用担当者は、自社にフィットする人材を探しています。

💡 改善策

徹底的な企業研究を行い、企業の理念、事業内容、求める人物像を深く理解しましょう。その上で、あなたの経験の中から、企業のニーズに合致する強みやエピソードを選定してください。そして、その強みが企業でどのように役立つのかを具体的に説明し、入社後の貢献イメージを明確に伝えることで、企業とのマッチング度をアピールできます。

まとめ:自己PR動画で、あなたの個性を最大限に!


📌 まとめ

この記事では、1分間の自己PR動画を成功させるための構成、話し方のコツ、そして大学生向けの具体的な例文まで、幅広く解説してきました。

自己PR動画は、あなたの個性や魅力を採用担当者に直接伝えることができる貴重なチャンスです。今回ご紹介したポイントや例文を参考に、ぜひあなたらしいオリジナルの動画作成に挑戦してみてください。

大切なのは、準備と練習を重ねることです。構成をしっかり練り、話す内容を具体的にし、そして何よりも「あなたらしさ」を前面に出すこと。そうすることで、きっと面接官の心に響く自己PR動画が完成するはずです。

自信を持って、あなたの個性を最大限にアピールし、就職活動を成功させましょう!