【27卒向け】動画選考・録画面接で印象を良くする話し方の3つのコツ

ライター

田中美咲(人事コンサルタント)

大手企業の人事部門で15年以上のキャリアを持つ。新卒採用から中途採用まで幅広い採用業務を経験し、現在は人事コンサルタントとして企業の採用戦略立案や面接官トレーニングを手がける。特に、応募者の潜在能力を見抜く面接技法に定評がある。

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大手企業の人事部門で15年以上のキャリアを持つ。新卒採用から中途採用まで幅広い採用業務を経験し、現在は人事コンサルタントとして企業の採用戦略立案や面接官トレーニングを手がける。特に、応募者の潜在能力を見抜く面接技法に定評がある。

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📖 この記事はこんな人におすすめ

・動画選考や録画面接で好印象を与えたい就活生

・初めての動画面接で何を準備すべきか知りたい方

・話し方や表情で損をしたくない方

・企業から高評価を得るための具体的なコツを学びたい方

・動画面接の練習方法を探している方

はじめに:動画選考が増える背景とその意義


近年、多くの企業が動画選考や録画面接を導入しています。その背景には以下のような理由があります。

  • 採用効率の向上:対面面接に比べ、移動や日程調整の負担を削減できる
  • 公平性の確保:録画した動画を複数の面接官が視聴することで、主観を排除しやすい
  • 候補者の幅を広げる:地方・海外からも受験できるため、多様な人材にアクセス可能

一方で、就活生にとっては「初めての経験」であることが多く、「何を話すか」よりも「どう映るか」が評価に影響するという新しい課題が生まれています。

動画面接と対面面接の決定的な違い

動画面接の特徴を理解せずに挑むと、思わぬ減点につながります。

動画面接の特徴

1️⃣ 第一印象の比重が大きい

対面では場の雰囲気や会話のキャッチボールで挽回できますが、録画面接では冒頭の数十秒で印象が固まります。

2️⃣ 非言語情報の比率が高い

メラビアンの法則によれば、人の印象は「言語7%」「声のトーン38%」「見た目・表情55%」に左右されます。対面以上に、声と映像の影響力が強調されるのが録画面接です。

3️⃣ 編集やリテイクができないケースもある

ほとんどの録画面接では「一発撮り」が原則。やり直しができないため、練習と環境準備が必須です。

4️⃣ 緊張感の種類が違う

対人緊張ではなく「カメラに向かう緊張」が発生します。自然に話すのが難しく、原稿を読み上げてしまう学生が多いのもこのためです。

基礎3要素:動画選考で”伝わり方”を決める土台


1. 声・表情・姿勢―「非言語コミュニケーション」の影響力

動画選考や録画面接では、言葉の内容以上に「どう伝えるか」が評価を左右します。心理学の研究(アルバート・メラビアンによる「7-38-55ルール」)でも示されるように、言葉そのものよりも声や表情、仕草の方が印象形成に大きな影響を与えるのです。

💡 非言語コミュニケーションの3要素

  • :暗くこもった声は「自信がない」と捉えられがち。逆に少し大きく明るい声は「積極性・快活さ」を演出できます。
  • 表情:カメラ越しでは表情が2割ほど硬く見える傾向があるため、軽く口角を上げた程度では「真顔」に見えがち。自分ではやや大げさかな?と思うくらいが自然に映るのです。
  • 姿勢:猫背や腕組みは「防御的」「頼りない」というマイナスの印象を与えます。背筋を伸ばし、両手は机の上か軽く膝の上に置くと落ち着いた印象を与えます。

💬 事例

ある学生が「ゼミでリーダーを務めた経験」を話したとき、声が小さく下を向いていたため、評価者からは「自信のなさが目立つ」という印象に。

同じ内容を、声を1トーン高く、背筋を伸ばして笑顔で話した別の学生は「リーダーシップが伝わる」と高評価を得ました。

→ 内容は同じでも、非言語で印象が真逆になるのです。

2. 照明・音質・背景―「見え方・聞こえ方」の準備で差がつく

録画面接は技術的な環境によっても評価が左右されます。

📋 環境準備チェックリスト

  • 照明
    顔の正面から光が当たるよう配置すると、表情がはっきり見えます。天井のライトだけだと影が落ちやすいため、デスクライトやリングライトを活用すると好印象。
  • 音質
    周囲の雑音は大きな減点ポイント。カフェや共用スペースでは避けること。PC内蔵マイクではこもる場合があるので、可能なら外付けマイクやイヤホンマイクを利用しましょう。
  • 背景
    散らかった部屋や私物が映る背景は、集中力を削ぎます。無地の壁やカーテンを背景に選ぶと清潔感を保ちやすい。

💡 補足

マイナビの調査によれば、採用担当者の半数以上が「背景や環境が整っていないと集中して話を聞けない」と回答しています。→ 能力以前に”整った環境で臨む姿勢”が評価対象になっているのです。

3. 準備段階―「事前練習と企業理解」で安心感を作る

録画面接は一発勝負。そのために練習とシナリオ設計が欠かせません。

準備の3ステップ

1️⃣ 練習方法

  • 自分で録画し、声・表情・目線・姿勢を確認
  • 友人やキャリアセンターに見てもらい客観的フィードバックを得る
  • 改善を繰り返すことで「自然に見える」自分を作る

2️⃣ 企業理解

企業が求める人物像や社風に応じて、話し方の雰囲気を調整することが重要です。スタートアップ系:明るくスピード感を意識/大手企業:落ち着き・誠実さを重視

3️⃣ シナリオ設計

原稿の丸暗記はNGですが、「冒頭→エピソード→まとめ」の3ステップだけは構成として覚えておきましょう。

動画選考で印象を良くする話し方3コツ(詳細解説)


1. 声のトーンは「普段よりワントーン高め」

録画映像は実際より声が低く、暗く伝わる傾向があります。普段のまま話すと「暗い」「自信がなさそう」と受け取られる危険性があります。

評価 具体例 印象
❌ 悪い例 下を向いて小声で話す/語尾が消えていく 「やる気がない」「覇気がない」という印象に直結
✅ 良い例 笑顔と共に声を1トーン上げる/語尾をしっかり発音し、響きを意識する 「明るい」「元気」「前向き」とプラス評価につながる

💡 実践法

  • 本番前に「アエイウエオアオ」と発声練習
  • 胸を開き、口角を上げて声を出すことで自然と明るさが増す

2. 話すスピードは「7割」を意識

緊張すると多くの学生が早口になり、内容が伝わりにくくなります。

評価 具体例 印象
❌ 悪い例 「私は学生時代にゼミでリーダーを務め、その際にチームメンバーの意見をまとめ…」と一息に言い切ってしまう 面接官は内容を聞き取れず「焦っている」と感じる
✅ 良い例 「私は学生時代に、ゼミでリーダーを務めました。メンバーの意見をまとめ、最終的に学会で発表することができました。」 適度な間と抑揚があり、落ち着きと説得力が増す

💡 実践法

  • 一文を15〜20文字程度で区切る
  • 「、」の後は0.5秒程度間を置く
  • 語尾を伸ばすのではなく、余韻を残す

3. 目線は「カメラの先の人」を意識

動画面接で最も多い失敗が「目線の泳ぎ」です。

評価 具体例 印象
❌ 悪い例 原稿を読みながら下を向く/視線が左右に動き落ち着きがない 「自信がない」「準備不足」と判断されやすい
✅ 良い例 カメラを面接官の目だと思って見つめる/要点だけメモにして自然な会話を心がける 「誠実」「堂々としている」と高評価につながる

💡 実践法

  • カメラの横に小さな付箋で「笑顔」「ゆっくり」と書いて貼る
  • 本番前に30秒だけカメラを見ながら雑談を録画し、慣れる

就活生がやりがちな失敗TOP5


1. 原稿の丸読み

録画面接で最も多い失敗が「原稿の棒読み」です。一字一句覚えようとすると、どうしても抑揚のない読み上げになり、面接官に「準備不足」「会話力が低い」と誤解されやすくなります。

💡 対策

  • 原稿ではなく要点メモにする
  • 「冒頭(結論)→エピソード→まとめ」の3ステップだけ記憶する
  • 事前に5回以上練習し、自然な会話調に落とし込む

2. 表情が硬すぎる

緊張から顔がこわばり、無表情に見えてしまう就活生は非常に多いです。特に動画では、リアルよりも表情が2〜3割ほど硬く映るため、ほんの少しの緊張が”無表情”として伝わってしまうのです。

💡 対策

  • 撮影前に顔のストレッチ(口を大きく開ける・眉を上下させる)
  • 口角を2ミリ上げる意識を持つ
  • 自分の動画を確認して「思ったより笑っているか」を客観視する

3. 姿勢や身だしなみを軽視

背中が丸まったまま話すと、自信のなさが前面に出ます。またシャツの襟が乱れていたり、背景に洗濯物が映っていたりするのは大きな減点要素です。

💡 対策

  • 背筋を伸ばし、座る位置は椅子のやや前方に
  • 服装は清潔感のあるシャツ・ジャケットを基本に
  • 撮影前に「全身チェック」をして違和感がないか確認する

4. 機材トラブルを想定していない

「マイクが入っていない」「カメラがオフになっている」など、初歩的なトラブルは印象を大きく下げます。

💡 対策

  • 本番の前日に必ずテスト撮影を行う
  • インターネット環境は安定したWi-Fiを使用
  • 予備のデバイスやイヤホンマイクを用意しておく

5. 企業理解不足

録画面接だからといって「誰にでも通じる話」をすると、企業側には響きません。

💡 対策

  • 企業HP・IR情報・ニュースを調べ、求める人物像を理解する
  • 企業の事業内容に合わせてエピソードを取捨選択
  • 「御社だからこそ挑戦したい」と一言添える

成功する人が実践している+αの工夫


成功者が実践する4つの工夫

1️⃣ 呼吸法で落ち着きを演出

緊張すると呼吸が浅くなり、声が震えます。本番前に深呼吸を3回するだけで、声の安定感が増し、落ち着いた印象を与えられます。

2️⃣ 第一声を意識する

動画面接は冒頭の5秒で印象が決まると言われます。「よろしくお願いします!」の一言を明るく、はっきり言うだけで、面接官に好印象を残せます。

3️⃣ カメラワークを工夫する

  • 目線がカメラより下にあると「上目遣い」で弱々しく見える
  • カメラを目の高さに合わせると、堂々と見える

4️⃣ 服装戦略

  • ベージュやグレーの背景では黒のスーツが映える
  • 白い壁の前では濃い色の服を選ぶと顔色が明るく見える

海外の事例や研究から学ぶポイント


📋 研究から学ぶ知見

  • メラビアンの法則
    人の第一印象は「言葉7%」「声38%」「表情・見た目55%」で決まる。→ 動画面接では「声と表情の強化」が最大の武器。
  • リモートワーク研究(ハーバード・ビジネス・レビュー)
    オンライン面接では「笑顔」「アイコンタクト」「声の安定性」が評価の決定要因になりやすいと報告。
  • 欧米企業の導入率
    IndeedやTargetJobsによると、北米・欧州の大手企業の60%以上が録画面接を利用。日本でも今後さらに普及が進むと予測されます。

実践チェックリスト


☑️ 動画面接チェックリスト

撮影前

  • 照明・背景・音声チェック
  • 服装・髪型・姿勢の確認
  • 深呼吸で緊張をリセット

本番中

  • 声をワントーン高めに
  • 一文ごとに間を意識
  • カメラを面接官と思って話す

撮影後

  • 自分の映像を見直し、改善点をメモ
  • 友人やキャリアセンターにフィードバックを依頼

V+ingを活用して動画面接力を磨こう


なぜ練習が必要か?

動画選考や録画面接は、一度の撮影で結果が決まってしまいます。つまり「本番で初めて話す」ではなく、事前に何度も練習して”自分のベスト映像”を作れるかどうかが結果を左右するのです。

多くの就活生が「頭で理解している」だけで実践しないために、実際の面接でぎこちなくなります。だからこそ、安全に練習できる場所が必要になります。

V+ingとは?

V+ing(ヴィング)は、60秒以内の動画で自分を表現できる、動画採用マッチングプラットフォームです。

  • 就活生は:自己PR動画やガクチカを投稿して、自分の魅力をダイレクトに伝えられる
  • 企業は:求人を掲載するだけでなく、自社紹介動画を投稿して「人柄や雰囲気」をアピールできる
  • 双方が:「いいね」を送り合うことでマッチングが生まれる

つまり、履歴書や文字だけでは伝わらなかった”人間的な魅力”が動画で流通する仕組みになっています。

V+ingでできること

V+ingの3つのメリット

1️⃣ 動画での自己表現を練習できる

  • 何度も撮影し、自分の声・表情・姿勢を確認できる
  • 記事で紹介した「話し方の3コツ」を実際に試せる

2️⃣ 企業から直接フィードバックを得られる

  • 動画を見た企業が「いいね」で反応
  • 自分の強みがどのように評価されるかを知る手がかりになる

3️⃣ 就活以外にも役立つ”話し方スキル”を鍛えられる

動画発信に慣れることで、社会人になってからのプレゼンや営業でも活かせる

💡 登録は無料・今すぐ始められる

  • スマホ1台で簡単に動画投稿
  • 企業と双方向でアクションできる新しい採用体験
  • 「動画面接の練習をしたい」「自分の魅力を企業に直接伝えたい」そう思った瞬間から始められるのがV+ingです。

最後に


この記事では、動画面接・録画面接で印象を良くするための

  • 基礎3要素(声・表情・姿勢/環境/準備)
  • 話し方の3コツ(声・スピード・目線)
  • 失敗例と成功例
  • 海外研究やデータ
  • チェックリスト

を体系的に解説しました。

📌 まとめ

しかし、知識を読んだだけでは「実際にできる」状態にはなりません。実践と改善を繰り返すことで、初めて印象は変わっていきます。

だからこそ、V+ingを”練習と実践の場”として活用してほしいのです。

ここで培った「伝える力」は、就活だけでなく社会に出てからも必ず役立ちます。